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Tourism, Rikkyo Univ.

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華人ネットのハブ組織

2009年05月20日 · Area Studies

 華人ネットワークと言われることがあるが、実際どのようなものだろう。華僑研究は華僑個人と華人団体(社団)を基本要素とするが、後者は広東、潮汕などの地縁、同姓などの血縁、校友会などの学縁が代表的だ。こうした「縁」で結ばれた社団が「ネットワーク」の実態だろうが、全球化(グローバリゼーション)の進展に伴い、多様なネットワークが存在し、機能している。
 2009年5月9日から11日にかけて広州・曁南大学で行われた華僑研究・文献収蔵機関連合会
(WCILCOS)の第4回国際会議に参加したが、これも紛れなく華人ネットの一例だろう。この国際会合は世界の華僑知識人を中心に、図書館人と華僑研究
に関わる非華人研究者が一同に介し、2000年にオハイオで第一回が開かれて以来、2003年の香港、2005年のシンガポールと回を重ね、今回初めて中国大陸で開催された。
 同種の「知」を頼りに世界を渡り歩く「サジャナー」の学会として、世界華僑研究学会(ISSCO)があるが、こちらも1992年以来六回目にしてはじめて、2007年に中国(北京大学)で開催された。このように華僑(海外華人)の僑郷(華僑の故郷、広東、福建等)
を含む中国大陸との距離の取り方は実に興味深いが、2007年日本中華年に神戸で開催された第9回世界華商大会が、第3回バンコク大会で参加者が急増したのは、主に大陸からの参加者によるもので、こちらも2001年の第六回南京大会でようやく中国大陸での開催を果たしている。各ネットワークとも大陸の過剰な影響を考慮し、ある程度組織が安定してから大陸に足を踏み入れているように思われる。
 WCILCOSについて言えば、もともと戦前の日本留学組である香港の銀行家、故邵友保氏が子息の母校であるオハイオ大学へ1993年に寄付した50万ドルの基金によるオハイオ大学図書館華僑文献研
究センターが発端で、当初運営は厦門大学出身で新華僑の陳力人現コーネル大学東アジア図書館長に託されていた。
 このように老華僑と新華僑のコラボでネットワークが機能している例は他の知的ネットも同様で、その背景として改革開放以降の中国大陸からの新華僑が、留学生として欧米のアカデ
ミズムを渡り歩くという人の移動があるのだろう。今回の参加者の中でも厦門、復旦大からオハイオ大、シンガポール国立大学を経て、現在イギリス・マンチェスター大学中国研究所長と孔子学院長を兼ねる劉宏の道程は、老華僑側の代表的華僑研究者であるISSCO初代会長ワン・ガンウーのインドネシア、マレーシア、オーストラリア、香港、シンガポールという道のりを彷彿とさせる。
 会場では研究者個人参加のISSCOと違って、文書館から機関参加の出席者も多く、たとえば大陸出身のイギリス新華僑が台湾の中央研究院からの参加者に声を掛け、中国大陸における学術プロジェクトを模索するなど、機
関同士の事例が見受けられた。北京より広州など南の方が仕事が進めやすいですね、などと話し合う様子は実感が籠もっていた。文革直後に40年代から60年代生まれが大学に同期入学した「老三届」で、今や中国や世界各地に散った同級生たちが、同窓会さながらに歓談している姿も見られ、主に学縁を拠り所にした
「華人ネットワーク」の具体例を実感することができた。場所が変わると参加者にも入れ替わりがあるが、次回カナダ大会も楽しみだ。

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カラフル・ツーリズムとは?

2009年04月13日 · Tour

 紅色旅遊(レッド・
ツーリズム)という色を冠した中国観光をご存じだろうか?革命聖地を巡る旅をこのように呼ぶが、同様に色彩によって名付けられた観光として、農山村地域で
自然、文化、人々との交流を楽しむ「グリーン・ツーリズム」や、島や沿海部の漁村に滞在し、海辺で生活体験を楽しむ「ブルー・ツーリズム」などが知られて
いる。
 どちらも「レッド・ツーリズム」同様、日中の政府主導の観光で、前者は農林水産省、後者は国土交通省が推進している。その他に
も北海道の冬ならではの生活を体験する「ホワイト・ツーリズム」や、春の菜の花畑を活用した観光誘致を「イエロー・ツーリズム」と呼ぶなど、案外色彩に
よって象徴された観光は存在する。
 これらをカラー・マーケティングと捉えられもしようが、戦跡など死、悲劇、暴虐にまつわる「ダーク・ツーリズム」の暗い色合いを引き合いに出すと、カラフル・ツーリズムがどのようなイメージで視角を定め、眺めるかを旅行者に強いていることがわかる。
  観光社会学においてこうした視角(Gaze)は日本語で「まなざし」、中国語で「凝視」などと訳されている。元はイギリスの社会学者ジョン・アーリによ
る鍵概念だが、台湾で2007年末に中国語に訳され(国立編訳館、葉浩訳『観光客的凝視』書林)、ずっと誠品書店で平積みになっていたから、売れ筋ではあ
るのだろう。アーリの種本はフランスの思想家フーコーの『臨床医学の誕生』で、湯治や海水浴の医療効果を取り上げている当たりはお里が知れる。
 様々なカラフル・ツーリズムは総合旅行社、航空会社、国際ホテルチェーンなどが仕掛ける従来型の大人数向け「マス・ツーリズム」との対照で「ニッチ・
ツーリズム」と捉えることも可能だろう。こうしたアクティブな旅行者は体験型を嗜好するのだ。色眼鏡ということばがあるが、カラフル・ツーリズムは観光地
がそれとして印象を与えるのでなく、観光客が先入観によって印象を引き出していることを教えてくれる。
 青色照明効果を引き合いに出
し、認知心理学の「スキーマ」(図式)と言えばよりはっきりするだろうか。私の周りの大学生で、色彩検定に興味を持つ人が世界遺産検定と同じくらい居るこ
とを考えると、あらゆるモノには「色」があるということを、思ったより多くの人が認識しているのかもしれない。

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サーチナ連載

2009年04月10日 · Area Studies

ウェブコラムの連載を引き受けた。定期的な執筆はアジアクラブマンスリーの「サイバーアジア」、南国新聞の「マレーシアつれづれ滞在記」以来だ。はじめ隔週で依頼を受けたが経験のある月刊にしてもらった。サーチナという中国情報ポータルのコラムで、ヤフーニュースに転載されることもあると言う。華僑華人研究で目にとまったようだが、折角なので観光のことも書こうと思い、「アジアへの旅」というどんな話しでも盛り込める連載タイトルにした。ブログ形式でログイン、投稿する方法だが、掲載イメージがすぐ表示され、校正も比較的しやすい。自分のブログへの掲載は許可されているので、折を見てこちらにも転載したい。

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卒業論文報告書2009

2009年03月25日 · FYI

2005年入学ゼミ生が卒業した。例年通り卒業式の日に卒論報告書を発行した。表紙デザインは古賀明子さん。目次は以下の通り。残部があるので、希望があれば頒布します。
はじめに……………………………………………………………………………………………………………1
活動の記録…………………………………………………………………………………………………………2
目次………………………………………………………………………………………………………………….3
観光地のイメージと社会関係………………………………………………………..高澤えり子 4
インドネシア-バリ島における観光開発………………………………………….平田菜穂 28
東アジア・欧米におけるサブカルチャーと観光について………………….古賀明子 55
日本の屋台と欧米のオープンカフェ-公共空間の利用がもたらす効果-安田季世 83
川の再生とまちづくり………………………………………………………………….永田健作 107
地球温暖化によるモルディブの水没危機………………………………………..江口エリナ 151
記憶産業としての沖縄戦跡観光…………………………………………………….今井理緒 186
サイパンを事例として戦争という観光資源を考える………………………..谷上純子 215
カナダ・ケベック州における二公用語政策の功罪…………………………..小清水奈穂 261
インドとカースト制…………………………………………………………………….河内遙 290
香港人のアイデンティティ形成とその行方…………………………………….山本幸司 317
香港の若者の日本文化受容と相互交流…………………………………………..浅野隆史 347 (社産07卒)
太字フォントがつぶれてしまったので以下に正誤表を掲げる。
p131表中央 清渓川復元事業
p343 Questionnaire
p343 1 Are you proud of being Chinese people ? [ ]
p344 2 What point makes you proud of being Chinese people or not? [ ]
p344 3 Are you proud of being Hong Kong p eople? [ ]
p344 4 What point makes you proud of being Hong Kong people or not? [ ]
p344 5 Do you think the relationship between Hong Kong and Japan is going more
important? [ ]
p344 6 What is needed for better relationship between Hong Kong and Japan?
p366 Questionnaires about Japanese p opular culture in Hong Kong.

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ブルネイホームステイ

2009年03月10日 · Brunei

ホームステイは地域参加型の観光と言えるが、日本ASEAN年の2003年に東南アジアの中でまだ行っていない国に行きたいという不純な理由で参加したボルネオシンポジウムで、偶然知り合ったブルネイ日本友好協会(BJFA)澤田さんの導きで、2004年、2007年、2008年と2009年のそれぞれ2月末から3月にかけて、立教生がブルネイへホームステイに出かけている。いずれリンクが切れてしまうだろうが、以下のような現地紙の記事が出ている。在留邦人100名足らずのブルネイへ、20代の日本人の若者が一度に10名以上訪れることは現地ではニュースバリューがあるのだ。我々が得ているものも大きいが、ブルネイに普通の日本人を送り込むという文化交流の側面は小さくないのかもしれない。イスラムで富裕な王国であるブルネイという国について普通に語れる日本人が増えることはやはり効果的だろう。プログラムの内容はイスラム家庭でのホームステイ、テンブロン国立公園でのリアルジャングルクルーズとトレッキング、ブルネイ大生との交流会などだ。テンブロンはマレーシア側の飛び地だが、石油、天然ガスのおかげで森林伐採しないで済み、手つかずの原生林が残っている。同じボルネオ島サバ州のコタキナバルは日本から飛行機で6時間足らずだから、ブルネイも距離的にはタイやインドネシアに比べれば近い方だろう。以前あった直行便がまた関空から飛んでくれると便利になるのだが、今のところはクアラルンプール経由行き一泊か、シンガポール経由行きチャンギ夜明かしが少々つらいところ。最初の三回はゼミ合宿の位置づけだったが、昨年からは希望者を募って自由参加にした。今年はついに引率無しで学生が自主的に実施。毎年10-20名の学生が参加する定番プログラムになった。
*The Brunei Times
-12 Japan students for homestay(2007.3.3)
-Homestay event attracts more(2008.3.6)
*BruneiDirect.Com
-Visiting Japanese University Students Meet Brunei Peers(2008.3.6)
-Japanese Students To Get A Taste Of Brunei(2008.3.8)
*Borneo Bulletin
-Japanese students conclude educational visit to sultanate (2009.3.12)

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これからの旅行者像ともてなし方 – 観光立国実現に向けた人材育成

2009年02月15日 · FYI

日時 2009年2月20日(金)13:30〜17:00
場所 立教大学 池袋キャンパス 11号館AB01
http://www.rikkyo.ac.jp/access/pmap/ikebukuro.html
13:00〜 受付開始
13:30 – 13:35 主旨説明
(立教大学観光学部学部長 豊田 由貴夫)
13:35 – 13:55 アジア人財資金構想 全体説明
「日本企業の国際競争力向上にむけて」
(経済産業省関東経済産業局 産業人材政策課長 長嶋 繁)
13:55 – 14:45 招待講演
「観光の場として見た日本の魅力」
(Yokoso! Japan大使 アレックス・カー)
(外国人から見た観光まちづくり懇談会委員)
14:45 – 15:45 主題解説
(1)日本の観光産業の現状と課題 (ワールド航空 石山 醇)
(2)外国人女将の目を通して見た日本のもてなし (たみや旅館 今野 浩美)
(3)日本の職場環境の魅力と特殊性 (マラヤ大学、元東京銀行 Zakaria Bin Mustafa)
15:45 – 16:05 コーヒーブレイク
16:05 – 16:50 パネルディスカッション(講演者4人+留学生有志、司会:張景子)
16:50 – 17:00 まとめ(豊田 由貴夫)
17:30 – 19:30 懇親会(太刀川記念館3階 多目的ホール、司会:舛谷鋭)
主催:立教大学観光教育イニシアティブ
入場無料です。下記URLにアクセスし、新着情報からお申込みください。
http://www.tr.rikkyo.ac.jp/

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ubuntu-ja-8.10

2009年02月11日 · Computer&NET

ideapadに入れたubuntu-ja-8.04でSkypeのマイク入力したくてあれこれいじっていたら、Xsessionエラーでデスクトップに入れなくなった。realtek-linux-audiopackを強引にインストールしてerror while loading shared libraries:libasound.so.2と出た。時間の関係もあるので、あっさりあきらめ再インストールを選択。
8.04で動く内蔵無線LANが8.10で認識しないのも釈然としないので、今度は8.10をインストール。Windows用ドライバを使うndiswrapper導入かと、同じBroadcom用のドライバ(Dell_multi-device_A17_R174291.exe)を用意するが、インストール後に有線LANでアップデート・マネージャをかけたらあっさり無線でつながった。オリジナル8.10でははじめから動くようなので、日本語版特有の現象だったよう。
OpenOffice2.4.1だったので3.0にアップデート。システム-システム管理-ソフトウエア・ソースのサードパーティーのソフトウエアタブで以下を追加。
deb http://ppa.launchpad.net/openoffice-pkgs/ubuntu intrepid main
認証タブで鍵ファイルのインポートにここを右クリックでファイル保存したkeyファイルを読み込み。ソフトウエア・ソースを閉じ、アップデート・マネージャで再読み込みするとインストールがはじまる。元ネタはこちら
あとはSkypeとマイクか。ja-8.10のオリジナルツール(日本語環境セットアップ・ヘルパ)では8.04まであったSkype自体出てこなくなった。内蔵カメラは動作するので惜しいが、しばらくはウィンドウズ側で使おう。

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ネットブックでLinux

2009年02月08日 · Computer&NET

ネットブックがたいへんなことになっている。NHKクローズアップ現代(09.2.4)「格安家電が押し寄せる:岐路に立つ日本企業」はASUSが事例。池袋P館の売り場表示にはWindowsPCと並んでUMPC(Ultra Mobile PC=ネットブック)と書かれている。
ikep090207.jpg
店員さんによると本家EeePCとideapadが売れているそう。個人的には直線的なデザインのLavie Lightが気になった。VAIO type Pも同じフロアだが、倍の値段でどこまで戦えるか。
手元のideapadは白だが、バレンタインデーにピンクとブルーが追加される。価格も5万を切るところまで下がり、メモリ、ハードディスク、バッテリーなどほぼフルスペックで割安感が売れ筋のポイントか。せっかく160GBもあるのでLinuxを入れてみた。
ディストリビューションはSD2月号の特集にあったUbuntu。Eee PC用の記事を参考にUSBメモリからインストールする。8.10にはシステム管理でCreat a USB startup diskというメニューがあり、ブータブルUSBが作れる。Ubuntu8.04PCしかなかったので、8.10をLiveCD起動して作成。記事に従って一度FAT32で初期化した1Gメモリで作成すると128MB程残。インストールはほぼウィザード通りだが、ディスクの準備は手動で、Windows領域のNTFSを50GBにサイズ変更し、ext3と2GBのswapを新規作成。無事完了するが8.04をインストールしたThinkPad x40でうまく動いていた内蔵無線LANが認識されない。ideapadはBroadcomの無線LANモジュール(BCM94312MCGSG)だが、ドライバが見つからないのでThinkPadの外付けCDドライブで8.04にダウングレード。UNetbootinで8.04のブータブルUSBも作れるらしい。
8.04ではハイバネート以外ほぼ問題なし。タッチパッドが少々敏感なので設定-マウスで感度を下げた他は初期設定のまま。アラートに促されるままアップデートしたあと、システム管理-日本語セットアップヘルパを起動。OpenOfficeが2.4でver3が気になるが出てこないのでひとまずそのまま。Thunderbird+Lightning、Skype、辞書ツール、RealPlayer、Adobe Reader、フォント類などインストール。この仕組みは日本語ローカライズ版オリジナルとのこと。
起動時にlenovo Quick Startから緑ボタンを選ぶとブートローダ(GRUB)が出てくる。セーフモードやメモリチェックも含め選択項目がずらり並ぶので整理する。GRUBの設定ファイル boot/grub/menu.lst を管理者権限で開いて編集。アプリ-アクセサリ-端末(コンソール)だと以下の通り。
sudo gedit /boot/grub/menu.lst
いつでももどせるよう行頭に# を入れてコメントアウトし、最新のUbuntuとWindows XPだけ残した。それにしても Windows Vista/Longhorn (loader) という項目はなぞ。
もともとWindows XP ULCPC版は格安ネットブックのLinuxキラーだったというが、非力のPCでもLinuxは軽快。これだけ売れると中古市場にも出てくるだろうから、新年度は実習用を探すのが楽しみ。

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calDAV

2009年01月27日 · Computer&NET

カレンダー情報をWebDAVで保存、共有するため2007年に標準化されたプロトコル(RF4791)がcalDAVだが、2008年にGoogleカレンダーでサポートされてぐっと身近になった。当初はマック上のiCalのみだったが、Win,LinuxのSunbirdやThunderbird+Lightningアドオン、その後Outlookも使えるようになった。
設定はカレンダーの追加でネットワーク-calDAVを選び、場所に「https://www.google.com/calendar/dav/メアド/events」を指定してログイン。Google Apps Education Editionの学校メアドもそのまま通る。
ローカルアプリからGoogleカレンダーが直接編集できるようになり、改めてウェブアプリの使いにくさを実感。オフラインで使えるのも気楽。あとはToDoの共有か。
モバイルとの連携は、iPodTouchでiCalからGoogleカレンダーを読み込めるが、デバイス上は閲覧のみで編集どころか予定の削除さえできない。Touchから予定を追加すると、ウェブでなく同期したPCに保存される。MobileMeで共有するのも手だが、そもそもGoogleカレンダーが絡まない。アドエスなどWindows MobileのcalDAVクライアントは試していないが、自分でCalDAVサーバを立てればいろいろできるかも。PHP+PostgreSQLのDAViCalあたりどうだろう。

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ワンセグから地デジへ

2009年01月10日 · Computer&NET

寝ながら夜のニュースを見たいと奥さんに言われたので、ポータブルワンセグテレビを買ってきた。2.4インチ61gという胸ポケットサイズ。(CG-1SG24TV)しかしうちでは本体のホイップアンテナを伸ばしても、NHKとテレ玉がときどき映るくらい。ということでワンセグアンテナケーブルをつけることに。(MPA-AT5BK)アンテナにはさんでUHF端子に接続すれば受信感度アップという代物で、ピンクの箱に涙を流しながら携帯ワンセグを掲げるイラストが劇的な効果を予感させる。
古い家でフィーダ端子をねじ止めするタイプなので、テレビプラグを分岐させるために整合器と二分配器で取り付け。(いずれも日本アンテナ製)二階のテレビは同軸ケーブルむき出しでいい加減にねじ止めされていたが、ノイズが減ってきれいに映るようになった。ワンセグの方もと思いきや、何の変化もない。念のため一階のテレビ端子でやってみても同じ。
この一帯のテレビアンテナは電波障害のため共同アンテナが引き込まれている。何年前かわからないが、もちろん昭和だろう。ひょっとしてVHFアンテナしか共同設置されていないのでは?そういえば地デジチューナー付き薄型テレビも地デジはローカル局しか映っていない。ご近所で古くからの詳しそうな方と立ち話したところ、そうでしょうね、アナログなくなったらどうするのでしょうね、とのこと。
共同アンテナVHFのみはどのように対策されるのか。町内会でまとまって要望でもしないと、自動的には切り替わらないだろうな。手っ取り早いのはケーブルテレビだろうが、さてどうしたものか。

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