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Tourism, Rikkyo Univ.

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多民族国家の国歌とは

2008年04月05日 · Malaysia

産経記者、藤本欣也氏の記事が面白い。たとえば今日の「多民族国家の国家とは」。マレーシア国歌「ヌガラク」(わが祖国)とインドネシア民謡「トラン・ブーラン」との関係や両国での原曲の扱いの違いなど。私が現地にいたとき話題になった国歌原曲ハワイアン説にも言及がある。2004年からシンガポール支局長をされている。

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BRM静岡300

2008年03月23日 · Bicycle

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静岡ブルベ300kmに二度目の挑戦。昨年雨中の夜間スタートだった331-300は完走したものの21時間でタイムアウト。今年も20時間制限ぎりぎりの19時間50分。昨年のようにミスコースしたり、最後のPCの手前が登りならアウトだったろう。豊田御船町の折り返しからPC3天竜山東まで、30kmの登りに3時間かかったり、天竜川から上がって来る冷気で寒さが身にしみたり、山中深夜の走行は堪え、街の灯が恋しかった。日付の替わる前にほとんどの参加者はゴールしており、1時過ぎたもう一人は途中サポートしてくれた方だから、本部にもずいぶんご迷惑おかけした。山また山で膝を痛めた前回の激茶畑ルートよりゆるく感じたが、実は高低差累計3000m超で、今回の香嵐渓コースの方がきつかったとのこと。静岡ではピレネー越え並の7000m級を準備中とか。400kmは千葉など平坦なコースを選んだ方が足手まといにならないかも。

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第12回マレーシア総選挙

2008年03月13日 · Malaysia

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3/8土曜に1957年の独立以来12回目のマレーシア総選挙が行われた。隣国ブルネイにいたので、当日は夜遅くまでマレーシアTV2の選挙速報にかじりついていた。3/10帰国時にはちょうど開票結果が新聞報道されていて、マレーシア航空機内で華字紙英字紙などをずっと読んでいた。写真は南洋商報の選挙結果記事より。1969年総選挙、あの五月十三日人種暴動以来与党2/3割れの大敗とか、4月に十年ぶりに被選挙権が回復するアンワル元副首相の動向とか、サミーベルや許子根ら与党大物の落選とか、サラワク以外で同時に行われた州議会選挙の結果、ケダ(PAS15/36)、クランタン(PAS38/45)、ペナン(DAP19/40)、ペラ(DAP18/59, UMNO27/59)、スランゴール(PKR15/56, UMNO18/56)で野党が過半数を占め首長を出すとか、トピックはいろいろあるが、私のとっての最関心事はジョホール州Kluang地区(P152)でMCAから立候補した、ほぼ同年の古い友人何国忠(Hou Kok Chung)のこと。結果は27,970/71,233票を獲得し、次点のDAP候補(24,189票)を振り切って当選。華人系与党のMCAは、前回2004年に比べ下院議席を31から15へ、州議会も70から31に半減させ、副党首兼運輸相の陳広才も立候補していないので、Dr.Houは悪くとも副大臣とか。3年ほど前からMCA党首で住宅地方相の黄家定と茶飲み友達になり、ブレインとして彼の著書を手がけはじめた頃からささやかれていたことが現実となった。私にとっては研究者仲間であり、エッセイストとして馬華文学の研究対象であり、家族ぐるみの友人でもある。マレーシアの公務員は56歳定年で、四十代はどの世界でも若手でなく、全く中心だ。多民族社会の中で、少数派華人の利益代表を務められる知識人はそう多くないだろう。今年の春節、珍しくDr.Houからカードが来ていた。酔狂と君笑うなかれ、古来戦場から何人戻れただろう。覚悟とも取れる内容が墨痕鮮やかに記してあった。マラヤ大からラーマン大に移るのだろうが、研究者として、作家として実に惜しい。友人として健康と精神衛生が心配だ。十年か二十年か、短くあってほしいような気もするが、野党DAPの傑倫のように、政治活動を引退後また文筆をはじめた例もある。本当に何もできないのだが、彼のこれまでの著述を整理しつつ、見守るしかない。

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マラヤ日本占領期文献目録

2008年02月29日 · Malaysia

龍渓書舎、2007.12
トヨタ財団の助成で1992年からはじまった日本の英領マラヤ・シンガポール占領期史料フォーラムの成果のうち、インタビュー記録(龍渓書舎、1998)、論文集(『日本占領下の英領マラヤ・シンガポール』岩波書店、2001)に次いで私の関わった最後の仕事が形になった。この間、マラヤ日本占領期、資料、などと微妙にグループ名が変わっているがご愛敬。13年前に中原道子先生の紹介で入れていただいたときは日本軍政関係者にインタビューの真っ最中。マラヤ憲友会の熱海会合に故ヘンリー・フライ先生らと参加したり、個人的に辻政信の右腕の朝枝繁春氏の生田のお宅に通ったり、たいへん勉強になった。文献目録は立教に来てからの作業だったが、そのときどきに多くの学生に手伝ってもらった。ようやく明石陽至先生や原不二夫先生に顔向けできるというのが正直な気持ち。池袋東口で行われた祝賀宴では、原先生とついつい杯を重ねてしまった。ともかくほっとした。非常に高価(¥11,550)な本だが、主観的にはもっと価値があると思う。

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ウォンカチョコ

2008年02月05日 · Tour

ソニープラザを通りかかると”Wonka”のロゴが目に入った。帰宅して子ども達に話すと大騒ぎ。早速買いに行かねば。1月末は品切れだったが、2/3昼に入荷があると聞いて家族で出かけた。チャーリーのチョコ工場と表面にあるが、実際はオーストラリアのネスレ製。ずっしり190gでチョコバー並にしっかり甘い。映画公開の翌年2006年には輸入食品として出回っていたらしい。しかし、今回はゴールデンチケット入りで、もちろん限定5枚。数あるバレンタインチョコを押しのけ、入口近くの角にディスプレイ。気付いた人は必ず立ち止まって見るし、ウォンカチョコってほんとにあるんだ、とつぶやく人も少なくない。
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『チャーリーとチョコレート工場』は2005年公開のティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演の映画だが、1971年の『夢のチョコレート工場』(メル・スチュワート監督)が先で、原作者ロアルド・ダールが草稿を書いている。原作により忠実なのはバートン版だが、翻訳『チョコレート工場の秘密』も映画に合わせて新訳(柳瀬尚紀訳,2005)に。短編作家として知られるダールだが、児童文学はいずれも評論社で、旧版の田村隆一訳(1972)を読んだ覚えがある。執筆にペンもタイプも使わず、大好きな黄色の黒エンピツで、黄色のリーガルペーパーに書いていたという。6Hくらいの製図用でカリカリ文字を刻んでいたかと思っていたが、実際はHBだったらしい。デップ演じる人嫌いのチャーリーを観ながら、そんなことを思い出した。
今回のゴールデンチケットキャンペーンのウェブは「ただいま当選者1名!残りチケットは4枚です!」と映画張りに盛り上げている。DVD発売時(2006.2)に5枚だけ封入されたゴールデンチケットの商品は、小道具のウォンカチョコと工場招待ポスターだった。今度は何かと楽しみにしていたが、2/1に発表されたプレゼントはデップ/チャーリーの60cmフィギュア(1000% KUBRICK)。工場見学とは言わないが、Great Missendenのダール博物館ご招待くらいは欲しかった。

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マレーシア月表 2008

2008年01月01日 · Malaysia

*2008.2
-KL、シンガポール間に格安航空就航
*2008.3
-第十二回総選挙で与党連合が記録的大敗
*2008.4
-アンワル元副首相の公民権復活
*2008.5
-マハティール前首相、UMNO離党
-KL、シンガポール間のシャトル便終了(1982-)
*2008.8
-マレーシア観光年終了

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「小皇帝」世代の中国

2007年11月17日 · Book

青樹明子、新潮新書147、2005
「紅色旅行」をさがしていて見つけた。2005年4月中国反日デモと80年代生まれ以降の「小皇帝」(一人っ子)新世代について。ネット上の書き込みや聞き取りなどで、当事者の目線から描いているのが新鮮。特に反日デモの様子はライブさながら。
「小皇帝」の特殊例が出過ぎている感があるが、彼らの父母に当たる文革世代は子育てまでの失敗するしかなかったのか。80年代に中国に通い、60-70年代生まれの友人が多い私の感覚では理解できない箇所もある。しかし、等身大の日本を見せる、交流を閉ざさないなどの提言は全く同感。日本人に会ったことのない中国人の、反日意識が束になるのは考えるだに恐ろしい。中国国歌、義勇軍行進曲にもある通り、それは彼の国において「正論」であり、止めることは難しいだろうから。

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東南アジア学会 立教新座大会

2007年11月09日 · Area Studies, FYI

東南アジア史学会第78回研究大会が立教大学新座キャンパスで開催される。
日時は2007年12月8、9土日で6号館2階を主会場とする。プログラムは以下の通り。
********* 12月8日(土) *********
13:00 受付開始 6号館2階N623教室前
13:30-13:40 開会の辞 6号館2階N623教室
 大会準備委員長 舛谷鋭(立教大学)
*********************************
自由研究発表
*********************************
(第1会場) 6号館2階N623室
13:45-14:20 長谷川悟郎(京都大学大学院生)
「クリシェをこえて−サラワク・イバンのプア・クンブ染織布と「首狩りの布」」
14:25-15:00 吉田香世子(京都大学大学院生)
「北ラオス村落社会における移動と家族の変容」
15:05-15:40 塩谷もも(東京外国語大学)
「ジャワにおける再イスラーム化と隣人間関係−儀礼変化と女性の役割を中心に」
15:40-16:00 休憩
16:00-16:35 増原綾子(東京大学)
「インドネシア政変過程における合意形成」
16:40-17:15 浦野真理子(北星学園大学)
「インドネシアの地方分権化と民族運動−東カリマンタン州ダヤク民族団体の事例から」
17:20-17:55 伊賀司(神戸大学大学院生)
「「不自由な民主主義」体制の起源とメディア−左派紙Utusan Melayu(1939-61)とマレー・ナショナリズム」
*********************************
(第2会場) 6号館3階N636室
13:45-14:20 工藤年博(アジア経済研究所)
「ミャンマー軍政の経済基盤」
14:25-15:00 河野佳春(弓削商船高等専門学校)
「20世紀前半におけるアンボン村落社会の変容−資源管理慣行『サシ』を中心に」
15:05-15:40 新美達也(中央大学大学院生)
「ベトナム地方都市の工業化−工業区政策の展開とナムディン省の事例」
15:40-16:00 休憩
16:00-16:35 松浦史明(上智大学大学院生)
「アンコールの交易圏に関する考察−産物と交易品の検討を中心に」
16:40-17:15 遠藤正之(立教大学大学院生)
「17世紀カンボジアにおける交易状況と交易勢力−イスラーム王ラーマーディパティ1世の治世を中心に」
17:20-17:55 久礼克季(立教大学大学院生)
「17世紀後半のジャワ北岸地域における貿易と現地勢力の活動の変化について」
************************************
18:30 懇親会 立教大学 新座食堂 2階 参加費3,000円
********** 12月9日(日) **********
9:00 受付開始 6号館2階N623教室前
************************************
統一シンポジウム 6号館2階N623室
「東南アジア研究の最前線−ローカル・エリートと国民国家」
9:30-9:40 趣旨説明 弘末雅士(立教大学)
9:40-10:15 藤田英里(広島大学)
「インドネシア民族主義とバンテン地域社会」
10:15-10:50 西芳実(東京大学)
「ダウド・ブルエとインドネシア共和国独立闘争−脱植民地化期アチェにおけるイスラム教指導者の役割」
10:50-11:10 休憩
11:10-11:45 山本博之(京都大学)
「マレーシアの建国過程におけるプラナカンの役割−サバのマレーシア参加の事例から」
11:45-12:20 泉経武(東南アジア学会会員)
「開発の時代と仏教−タイ東北地方の開発僧の事例から」
************************************
12:20-13:30 昼食休憩
************************************
13:30-14:30 会員総会 6号館2階N623室
************************************
14:45-16:15 総合討論
************************************
16:15 閉会の辞

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キャンパス周辺の宿泊施設

2007年11月05日 · Tour

予約方法
◎直接電話で
◎ネットで
-楽天トラベル
-ベストリザーブ
-じゃらんnet
-Yahoo!ビジネストラベル
パーシモンホテル
埼玉県新座市東北2-20-3
TEL:048-487-6111
志木デイリーホテル
埼玉県志木市本町5-14-17
TEL:048-473-0111
新座デイリーホテル
埼玉県新座市東北2-34-13
TEL:048-471-0611
シティ・イン北朝霞
埼玉県朝霞市西原1-5-5
TEL:048-487-1711
太刀川記念交流会館
新座キャンパス内

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オープンソースカンファレンス2007

2007年10月06日 · Computer&NET

スピットでヘッドを締め直してもらい、中山道、第一京浜とたどって蒲田にOSC2007(OpenSourceConferene2007Tokyo/Fall)を見に行った。休日の都内は車が少なく、路面もいい。悩ましい路駐も道交法改正で民間委託がはじまって以来明らかに減っている。白山、本郷、秋葉原、銀座を抜け、環七を南北で二回跨いだ。大田区産業プラザ1階の大展示ホールはちょっと体育館みたい。それがこの催しに似合っている。ブースは机を出して並べただけで、ノートPCのデモと1枚ぺらプリントアウトの配りもののみ。基本的に開発者や各コミュニティの人たちと立ち話の場か。出展団体はキラ星のごとくだが、およそビジネスカンファレンスでない。期間中は100ドルPCやSQL関連など、魅力的なセミナーがあったが、ウェブ上ではすでに満員で申し込めなかった。しかし、池袋ジュンクのイベント同様、その場に居れば立ち聞き可能なレイアウト。OpenSUSE、Ubuntu、OpenOfficeの方々とおしゃべりし、Squeakの机で100ドルPCを初めて手にした。背広の人がほとんど居らず、スタッフは黄色のプリントTシャツ。やっぱり学園祭かな。ゼミで出てみたい。ちなみにロードジャージの人も居たが、あれは出展者だったのだろうか。
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