カンボジア、タイ国境の山上遺跡プレアビヒア(タイ語名カオプラウィハーン)がカンボジア側からの申請で世界遺産リストに登録されたが、本体のみ申請で当初同意していたタイ側でナショナリズムが昂揚し、外相辞任の騒ぎとなっている。アンコール時代のヒンドゥー寺院なので、サマック新政権が認めたのもわからないではないが、実際の見学時にはタイ側からのアクセスが現実的とのこと。20世紀初頭、アンコール遺跡のあるシェムリアップ州が一時シャム領だったのを、フランス植民地政府が取り返した功が言い伝えられたり、2003年のタイ人女優の「アンコールワットはタイのもの」発言でカンボジアで反タイ暴動が起きたり、両国の遺跡とナショナリズムは領土問題を超えて不可分のようだ。
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